第一薬品、2025年コーポレートガバナンス報告書を提出:電子投票導入等の改善が見られるが、無配当や一部不遵守が継続


  • 2025年度の連結売上高は19.5%減の5,672億ウォン、営業利益は207億ウォン(前年は189億ウォンの赤字)に黒字転換、純利益は320億ウォン。配当可能利益不足により2024年および2025年は無配。
  • 株主総会の招集通知を4週間前に行えず(15日前のみ)、重要なガバナンス指標に違反。関連会社の決算スケジュール調整が原因で、内部改善を推進中。
  • 第9期定時株主総会から電子投票を導入し、株主の議決権行使の利便性を向上。ただし書面投票は未導入。株主総会集中日を回避して開催するなど、株主参加促進の取り組みを継続。
  • 取締役会は社内取締役5名、社外取締役3名(全員男性)で構成され、社外取締役全員が監査委員を兼任。CEOが取締役会議長を兼務し、分離されていない。ジェンダーの多様性が不足。
  • CEO後継者育成計画を初めて策定・運用。内部会計管理制度とコンプライアンス経営システム(ISO 37001/37301)の認証を完了し、内部統制を強化。
  • 監査委員会は全員社外取締役3名で構成され、四半期に1回以上、経営陣抜きで外部監査人と会議を開催。外部監査人はイチョン会計法人で、非監査サービスの提供実績なし。
  • 配当方針が明文化されておらず、予測可能性に欠ける。第9期株主総会で定款を改正し配当手続きを改善したが、具体的な配当計画は未策定。
  • 特別関係者取引:親会社のジェイルファーマホールディングスにアドバイザリー料66億ウォン、貸付金50億ウォン。子会社のオンコニックセラピューティクスとの取引573億ウォン。親会社が400億ウォンの土地・建物を担保提供。
  • [AI総合分析]第一薬品の2025年ガバナンス報告書は、電子投票の導入、後継者計画の策定、内部統制の強化など前向きな変化を示すものの、2年連続の無配当や株主総会招集通知の期間未達は株主価値向上の観点から課題が残る。収益性は黒字転換したものの、配当可能原資の確保が急務であり、長期的には取締役会の多様性や議長分離などのガバナンス高度化が求められる。

KOSPI開示情報


  • 開示: コーポレートガバナンス報告書開示
  • 会社: 第一薬品 (271980)
  • 提出: 第一薬品
  • 受付: 2026-06-01
  • 韓国取引所有価証券市場本部所管